夫から考えるPMDD処世術 -1人きりにしない-
PMDDのパートナーに対する処世術シリーズです。
今回は今もめちゃくちゃ失敗している、妻をPMDDの症状から多少なりとも遠ざけつつ、こちらも快適に生きていく僕なりの考え方を書きます。
【生活の最優先事項を自分に関することではなく、妻やその周辺に起きていることに切り替える】
もう少し具体的に言いますと、妻を1人きりにする(=僕が1人の時間を作る)ことは極力避け、どうしてもと言う場合に限って時間をいただくという考え方に切り替える。でしょうか。
僕の例で言いますと、
仕事終わりの友人との会食や、休みの日に趣味のために家を空けること、また家にいたとしても2人の時間よりも読書やスマホ操作などに集中しがち。などをやめて妻との時間に充てるということです。
細かくあげるとキリがないくらいご意見いただいてますが、まあ子供みたいに自己中なことをしてしまっている事が症状を爆発させる地雷を踏んでいる原因だと反省しています。
妻の症状が重いときはどんなに些細なことでも爆発のきっかけとなり得ます。そんなときに自分勝手な人が近くにいて、辛い自分のことを蔑ろにしている、と捉えることは至極当然のことなわけです。5年ほどかけてこの感覚が染み込みました。習得までが遅いですね。ダメダメです。
そんなわけで、これらの地雷因子を一つずつ取り除いてきたので僕の心の変遷をザックリ整理していきます。
先にまとめを言いますと、自分としても最も大事だと思うもの以外は捨てた。ということになります。
【友人との会食】
→自分からみて親友と思える人以外とは会わない。
僕はお酒が得意ではないので、学生時代から飲む習慣が無いのですが、ご飯を食べるメインで友人と月に1回から2回の頻度で会っていました。当時はあまり考えなしに会う約束をしていました。
ですが、会う約束をすることや、実際にご飯に行ったとしても段々と自分の気持ちがその場に集中できなくなっていることに気づきました。家にいる妻の気持ちが心配なのです。帰ってからの会話が上手くいくかが心配になるのです。
何度も何度もPMDDの症状を間近で見ることで、自分がやっていることに罪悪感を覚えました。自分1人で楽しい思いをする優先順位が高すぎたということを自覚するまでに本当に時間がかかってしまいました。
外で友人と会うだけなのに、何でそんな言われなければならない?という感情もありました。ただそれも時間とともに妻を傷つけている行動なのだという思いに変わりました。
妻だって自分の親しい友人と会いたいのに、体調も含めると会える可能性は僕より低いのです。そもそも僕と妻でイーブンではない環境にあるわけです。
なのでこれと決めている友人と数ヶ月に1度会う時間をもらう。ということに自分で決めました。特に話し合っていませんが、妻との絶対的な時間が増えたのと、僕としても意外とストレス無く移行できたので、結果よかったなと納得しています。あと出費も減ったのでこれもよかったです。
仕事の飲み会も断れる勇気がつきました。
【読書、スマホなど家出の自分時間】
→読書は通勤時間に絞る。スマホ操作は極力、妻が寝てから30分程度にする。
友人との会食と通じるのですが、結局はぼくが妻を傷つける行動をしているということです。
どれだけ辛い状況なのかを理解していないからこそやってしまっていたと思っています。
家は子供のように休む場所ではない。
家族を労る場所だと徐々に感覚が変わっていったことを覚えています。
それもこれも妻からの激烈なアドバイスをもらったからです。
冗談抜きで、僕はこのPMDDという症状のおかげで自分としては何段も大人にならせてもらえた。と思っています。
元々が子供過ぎたことが大きいですが、大切な妻のために自分を変える。これ自体は素晴らしいことですし、そのきっかけを貰えたのは、当初こそ戸惑いが大きかったですが、最近では「これを乗り越えたら自分はどんな大人になれるかな。」と割とポジティブに捉えられらようになりました。
でも最初はキツかったです。めちゃくちゃ落ち込んで、追い込まれた感覚はあります。それでもここまで来たのは、妻が言っている事が正しかったからです。
ホルモンバランスが原因で激しい行動が出ますが、言っている事の本質は常に妻が正しいのです。僕がおざなりだったり、甘えていたりということが全てでしたから。
だから、言葉の表面ではなく本質を捉えるように心がけています。
毎日が自分を更新する機会です。
今回は以上です。