PMDDと両親の離婚のはなし
育休も明け、リモートワークが始まり3か月弱。
だんだんと新しい生活に慣れてきたので、またブログ書いていきたいと思います。
さて、本日はPMDDと両親の離婚の関係について書いていきたいと思います。
本記事は私の体験に基づく主観ですので、皆さんに合致しないことが多いと思いますが、ご参考程度にお読みいただけたら嬉しいです。
我が家のPMDDの遠因は”両親の離婚”
パートナーとこの結論にたどり着くまでにかかった時間は10年くらいかかった気がします。
付き合い始めた当初(8年位前)は社会に出たてで物理的・精神的ストレスが強くかかるようになり始めていてホルモンバランスの崩れから来るもの、という認識だったと思います。
まもなく結婚して、幸いにも子供を授かるまでの数年間でその症状はどんどん悪化していきました。
パートナーは仕事も成果出ていたし、ほぼ毎日時定時上がりなので過剰な肉体的なストレスは大きくなっていない。一方で私は長時間の残業でメンタルをやられていくわけですが。。。。
その当時は生理に合わせてイライラが募ってぶつかってくる力が毎月強くなっていったことを覚えています。
僕を殴るとかはまだいいのですが、自分をぶったり、夜に家を出て行ってしまうような行動には心配の気持ちが高まりました。このままエスカレートするとまずいな。とも思っていました。
で、そのたびに2~3時間かけてひざを突き合わせて話をするのですが、そういった行動に至るまでの感情で共通しているものがありました。
自分が求められていないのでは?という焦りが、止められない怒りへ
僕の愛情表現では足りていなかったという側面も大きいと思うのですが、どうもこの価値観が根っこにあるなということが会話を通じてぼんやり見えてきました。
たとえば、僕はよく約束したことを忘れてしまいます。掃除すると言ったけどすぐやらなかったり、残業しないと言いつつしてしまう日があったり、休日の予定を忘れていてほかの予定を入れそうになったり。。。頭ポンコツなんですね。
決してパートナーをないがしろにしているつもりはなく、そういったダメな点は少しずつ直してきました。けれど、生理のタイミングでこういった僕の行いそのものの大小にかかわらず症状が現れるトリガーとなっていました。
僕の行いを要素として分解していくと、それはパートナーの期待を裏切る行為です。
その裏切りにとても敏感なのです。
なぜなら、自分の思いや存在を真っ向から否定されたように感じるからです。
僕は誰かに約束をすっぽかされても「まいいか」で済ませるタイプなのですが、パートナーはそうではありません。自分を根本的に否定されたと感じます。
僕はそこまで思いません。単にタイミングが合わなかったんだなと割り切るからです。
パートナーは割り切らないのです。
話を冒頭に戻すのですが、パートナーの両親は離婚をしています。
そして、その後母親とともに新たな家族を築きました。
全てを理解しているわけではないですが、その結果パートナーは家庭内での居場所を"獲得"しなければならなくなったんだと思います。
自分が何かできることを見せる/証明することで親からの愛(≒評価)を感じられていたようです。逆に言うとそうしなければ感じることは難しかったのかもしれません。
きっと、当時のパートナーの両親も苦心したはずです。一生懸命、新しい家庭を構築していく努力を払っていたと思います。
でも、パートナーからしたら親がいなくなったという事実は変わらないし、自分は悪いことをしていないのに、どうしてこんな目に合うのか?という感情が芽生えることも当然だと思います。事実そうですから。
何かしなければ自分自身の価値が感じられないって、厳しい環境ですよね。
本当はただ生きているだけで十分に価値あることなのに。
”私は何も悪くないのに、自分が大事にされていない”
これは、裏返すと必ず相手に何かを期待しているということです。
つまり、自分の存在を肯定する行動をとってもらうことを期待しているのです。
パートナーは自然とこういった思考をとるようになったようです。
朝起きて、ご飯食べて、トイレして、寝る。本当はこの繰り返しで人生は十分に価値あるものだと僕は思います。
実際そう思うことで自分の存在を認めています。今日もよくやったと。
ただ症状が出ている時期のパートナーは、自分に対する評価の感じ方は
他人からの評価:自分からの評価=9:1 もしくは 10:0
といった感じです。
もともと体調が崩れていて感情の制御が難しいところに、自分の存在が否定されているという思考が強く入り込んでくると一気にそれが攻撃的な行動に変わるんじゃないかと思っています。結果としてPMDDと思われる症状につながるイメージです。
攻撃したいんじゃなくて、分かってほしいから攻撃してしまう。
PMDDだなんだという前に、根っこの価値観はこれなんだと思います。
ここにみんなで向き合わないと、結果としてのPMDDに対する処置は進まないと思っています。
感情の起伏が激しいと日常生活に支障が出ますから、その起伏を少しずつでもなだらかにしていって、最終的にはほぼ無くしたいと思っています。
そのためにはパートナーがどんな状態であれ受け入れることがスタートだと思っています。
怒ってたって、泣いてたって、笑ってたって、真顔だって、何しててもあなたはあなた。
そういうあなたにそばにいてほしいんであって、僕に合わせて何かをする必要はなく、そのままで十分に素敵であることを言葉にして伝えること。
どんなことがあっても離れないよと意思表示すること。
PMDDの当事者ではないですから、本当のつらさはわかりません。ただ、毎日側にいる人でしかそれを受け止めたり、緩和することはできないと思っています。
できることは少ないですが、それこそがパートナーが求めていることなんじゃないかなと。
過去は過去。それを引きずることも人生の肥やしになるように、時間をかけてその痛みを分かち合えればだんだん傷も癒えていくのではないかなと信じています。
書きたいことは以上です。
お読みいただきありがとうございました。